ガソリンスタンド仕入・販売・在庫管理システム SSS for Windows ユーザーズ・マニュアル
第10章 POS対応版
- POS対応版では、POSシステムで取り込んだ売上や仕入等のデータを
ファイル渡しまたは通信(電話回線・ISDN回線・LAN・インターネット)にて
パソコンに渡し、請求書をはじめとする各種管理資料を作成します。
10.5 POSデータ変換/通信(全銀PC手順)
10.5.1 POSデータ変換/通信(全銀PC手順)の概要
- POSデータ変換/通信(全銀PC手順)では、公衆電話回線やISDN回線などを利用してPOSデータを受信し、SSS for Windowsのデータ・ベースに変換します。
- なお、POSデータの受信からデータ変換に至る作業は、次のような2つのステップに分けて行います。
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- 1)第1ステップ
- 通信回線を利用してPOSデータを受信し一時ファイルに保存し、さらに一時ファイルを受信ファイルに変換します。
受信直前に前回受信時の一時ファイルを削除します。
- この第1ステップによって次の3つのファイルが作成されます。
- ■受信一時ファイル(_POSRcv.tmp)
- 伝送フォーマットのテキスト部分のみのファイル
- ■受信ファイル(POSRec00.DAT)
- ■受信ログファイル(POSRECER.LOG)
- 通信履歴データファイル
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- また、2回目以降の場合、受信ファイルのバックアップも作成されます。
- ■受信バックアップファイル(POSRec00.DAT.01〜POSRec00.DAT.10)
- 末尾の01〜10の数字は大きくなるほど古いファイルになります。
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- 2)第2ステップ
- 受信済みのPOSデータをSSS for Windowsのデータ・ベースに変換します。
- 通信部分は(株)インターコム製のBiwareシリーズを通信ライブラリ−として利用しています。
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- ファイル渡しの場合同様、POSデータの変換に際して、次の4つの帳票を印刷可能です。
- @POSデータ・チェックリスト
- 正常に変換できたPOSデータの一覧表です。
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- A変換不可データリスト
- 何らかの理由で正常に変換できなかったPOSデータの一覧表です。
- 主な変換不可理由
- 【コード】 【変換不可理由】
- 1 POS側の取消データ(−側)
- 2 POS側の取消データ(+側)
- 3 POS側の取消データで相手なし
- 10 POS/PC商品コード対応表に存在しない商品コード
- 11 POS/PC得意先コード対応表に存在しない得意先コード
- 12 POS/PC仕入先コード対応表に存在しない仕入先コード
- 13 発券SSコードが存在しない
- 14 給油SSコードが存在しない
- 15 POS側の取消区分が異常
- 16 POS側の取引年月日が異常
- 17 POS側の手形期日が異常
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- B商品別売上報告書
- 正常に変換できたPOSデータに関する商品別売上報告書です。
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- C売上・入金内訳報告書
- 正常に変換できたPOSデータに関する売上・入金内訳報告書です。
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- POSデータ変換/通信(全銀PC手順)を実行する前に、以下の内容を設定しておいて下さい。
- 設定1)Biwareをインストールした後に、
Biware購入時のCD内に存在する次の2つのファイルをSSS for Windowsをインストールしたディレクトリ内にコピーしてください。
- @ Btam.fmt
- A W32biz.dll
- さらにBiwareシリーズの「SPA/SPTA」版を使用される場合、
Biware購入時のCD内に存在する次の2つのファイルもSSS for Windowsをインストールしたディレクトリ内にコピーして下さい。
- @ Ibispa.dll
- A Atwmodem.ini
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- 設定2)メニューバーの[台帳管理]−[営業所台帳]のSSコードに、
変換の対象となるPOSの存在する営業所のSSコードを設定します。また、自動ダイヤル用電話番号も設定します。
- ※ゼネラル仕様の場合は、特約店コード+SSコード(3桁)をSSコードに入力します。
- 設定3)[POS初期設定]の中の関連項目を設定します。
- 設定4)[POS/PCコード対応表]の商品・得意先・仕入先の各対応表を設定します。
10.5.2 POSデータ変換/通信(全銀PC手順)の仕様
- 相手センター確認コード:初期設定で登録済みの相手センター確認コードを自動表示します。
- 当方センター確認コード:初期設定で登録済みの当方センター確認コードを自動表示します。
- パスワード:事前に相手センターとの間で取り決められた半角6桁以内の文字列。
- ファイルアクセスキー:事前に相手センターとの間で取り決められた半角6桁以内の文字列。
- 再送要求:何らかの理由で受信に失敗した場合に、再送要求を行うかどうかを選択します。
10.5.3 POSデータ受信処理(全銀PC手順)
- 手順1)次のいずれかの方法で「POSデータ受信処理(全銀PC手順)」画面を表示します。
- ・[POS]メニューの[POSデータ受信処理]ボタンをクリックします。
- ・メニューバーの[オプション]-[POS]−[POSデータ受信処理]をクリックします。
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- 手順2)相手センター確認コードおよび当方センター確認コードが正しくセットされている事を確認します。
- 手順3)パスワードを入力します。
- 手順4)ファイルアクセスキーを入力します。
- 手順5)再送要求の有無を選択します。
- 手順6)[実行]ボタンをクリックします。するとPOSデータの受信処理が始まります。
- 通信中は通信の状態を示すメッセージが表示されます。
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- 受信処理を誤って2回実行し、受信後のPOSデータ変換ができない場合には
- A)NECプラットフォームズ TWINPOSの場合:POSデータ再受信手順
- B)上記以外のPOSの場合:POSデータ再受信手順
10.5.4 受信後のPOSデータ変換(全銀PC手順)
- 手順1)次のいずれかの方法で「POSデータ/通信変換指示」画面を表示します。
- ・[POS]メニューの[POSデータ変換/通信]ボタンをクリックします。
- ・メニューバーの[オプション]-[POS]−[POSデータ変換/通信]をクリックします。
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- 手順2)「変換対象データ」にチェックを入れ、[実行]ボタンをクリックします。
するとPOSデータの読み込み作業が始まり、それらの作業が完了すると、次図のような変換対象データの選択画面が表示されます。
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- 手順3)変換不可データ・リストの出力の有無を選択します。
- 手順4)変換済みデータ・リストの出力の有無を選択します。
- 手順5)商品別売上報告書の出力の有無を選択します。
- 手順6)売上入金内訳報告書の出力の有無を選択します。
- 手順7)変換対象データを選択します。
- 手順8)[実行]ボタンをクリックすると、最終段階のPOSデータ変換作業が始まります。